ええっ!!

こっちって・・・。

私の背中の向こうに、こっちを見ている松川くんが立ってるって思ったら、顔も体もカチンコチンに固まった。

胸の奥だけが熱くドンドン脈を打ってる。

だけど、こっち見てるなんて、ひょっとして、マヨから松川くん情報聞いてるのがばれた??!

「ち、ちょっと、マヨ。今どんな感じ?」

「う~ん。」

「まだ見てる?」

「ううん。すぐ目そらされた。」

きゃ。

松川くん、私の方見てたの?

なんだか朝から嬉しいな。

ただ、松川くんの視線の先にたまたま私がいただけかもしれないのに。

普段ならどーってことないことが、好きになった途端、天にも昇るような気持ちにさせてくれるんだから、やっぱり人を好きになるって素敵なことだわね。

それだけでも大収穫だわ。