マヨや松川くんだけ攻めれないよね。

「超」鈍感な私もきっと悪い。

それに、ずっとマヨと向き合おうと思いながら伸し伸ばしにしてたことも。

タイスケが言うように、来週、マヨときちんと話しよう。

これからも親友でいられるかってことは、今判断するんじゃなくて、話してから決めよう。

やっぱり、マヨは大切な友達には変わりないもの。

松川くんのことは・・・。

それも、マヨとの話の中でどうするか決めよう。

私はそんなことを一人で考えながら、残っていたポテトに手を伸した。

「あははっ。」

突然、タイスケが笑う。

「な、何よ!」

「だってさ、あれだけ泣いて落ち込んでるくせに、食欲だけはあるのなぁ。」

タイスケは笑いながら膝を叩いた。

くそっ。

でも、つくづく、今日、一人じゃなくてよかったって思った。

もし、松川くんの電話の後、一人きりだったらとてもじゃないけど耐えられなかった。

そういう意味では、タイスケ、ありがとうだね。

口で言うのは照れくさいから、心の中でつぶやいた。