タイスケはコーラを一口すすった。

「俺さ、以前松川とマヨが仲良さそうに歩いてたの見たって言ったじゃん?」

「うん。」

「ただ、仲良さそうっていうか、そんなんじゃなくて、なんていうか、結構親密っていうか・・・。」

「何よ。はっきり言いなさいよ。手でもつないでたって言いたいの?」

「ああ、まさに。」

絶句した。

まさか、と思って言ってみただけだったのに。

手をつないでたって??

さっきまでのコンサートの余韻はどこかへ吹っ飛んだ。

本当に?

タイスケが冗談言ってるんじゃないの?

「ごめん、やっぱ言わない方がよかったよな。」

タイスケはシュンとした顔で言った。

きっと、今の私の顔は蒼白なんだろうな。

自分でもわかるもん。

血の気ひいてる感じ。