「気になる言い方するじゃない。」

「お前がそんな言い方するからじゃんよ。」

私のせいってか?!

「もう、傷つくとか、何よそれ。」

「だって言いたくないもん。」

「そんなけ言ってたら、言ったも同然じゃん!」

少し声が大きくなった。

タイスケは「ちっ」と舌打ちしながら頭を掻いた。

「いいから、私は大丈夫だから、教えて。」

また声のトーンを落としてタイスケに言った。

店内の喧噪がやけに耳にわんわんと響く。

「本当に大丈夫なのか?」

「うん。何聞いても大丈夫。むしろ聞きたいくらい。」

そう。

ここ数日、色んな事考えてたから、以前の私よりは強くなったし覚悟もできてる。

でも、そう言いながらも足が少し震えた。

タイスケは何を言おうとしてるんだろう。

タイスケはほおづえをついて、長いため息をついた。

「マジで言うぞ?」

「もったいぶらないで言ってよ。」

少しイライラした。