一人でとぼとぼ歩く大通り。

大通りだから人も多い。

当たり前なんだけど。

今はその状況がとても辛いんだよね。

行き交う人達は、皆とても楽しげに、そしてそれはカップルだったり、同性の友達同士だったり。

私は一人。

そう、一人ぼっち。


例えば、私がこれから松川くんとデートなんだったら、全く一人であっても気にならない。

例えば、マヨが今までみたいに私の大親友だったら、一人で歩いてたってメールすればきっとすぐに飛んできてくれる。

はぁ~。

なんか嫌だな、もう。

いろーんなことが嫌になってきた。

ふと横を向くと、ショーウィンドウに私の姿がうつる。

ぽつんと一人。

なのに、やけにはりきった格好。

タイスケが行ってしまってから、無性に鼻の奥がツンとしてくる。

泣くの?!

こんなところで?

だめだめ。

一人じゃ泣いちゃだめ。