「確かに、そう考えると双子ですね」

 やっぱり私たちは、双子だった。好きなものも似るし、好きな人も同じだった。
 やっぱり私たちは、いつでも双子だったんだな。

「ごちそうさまでした」

「じゃあ、食べた分消化しないとだから、ウォーキング再開するか」

「うん」

 クレープを食べて休憩した後、再びウォーキングを始める。

「結構イイ感じに汗かいてきましたね」

「そうだな」

 ウォーキングを始めてから一時間ほどが経過した。

「吸水性はどうだ?」

「結構さらっとしてますね。やっぱりメッシュ素材だからですかね?」

 サンプルといえど、侮れない。吸水性は高いし、さらっとしてるし。
 ただ、確かにちょっとピチッとしてる気はする。

「吸水性は文句ないな」

「はい」

「後はウェアのサイズ感をもう少しだけ大きめにした方が、女性でもより着やすくなるかもな」

 裕太さんは着てみた感想をすぐにスマホのメモに残した裕太さんは、「この感想はしっかり友人に伝えておくよ。ありがとう、愛南」と頭を撫でてくれる。

「いえ。私にまた協力出来ることがあったら、何でも言ってくださいね」

「ああ、ありがとう」

 裕太さんの笑顔は、私を幸せにしてくれる。