それを聞くと、安堵した顔をする。

「そっかあ、でも明日休みだったー」

脈絡がない。完全に酔っている。

「ここ、俺の家なんだけど」
「お邪魔しまーす」
「ああ、どうぞ」

まあいいか、と部屋へ入れた。
彼女はきちんと靴を脱いで揃えた。

ふらりふらりと彼女は暗い部屋の中へ入っていく。

「広い……」
「そうか?」

電気をつける。眩しかったようで、目を細めて立ち止まった。
上着を脱いで、キッチンから水を汲んだ。

彼女へそれを渡す。
水を受け取り、天に掲げた。