「だって、この現代で親に携帯代払ってもらってるのに、面接に遅れるのも連絡しないなんて」
「まあ、居ますよね、一定数そういう人」
「え、落としちゃだめかな?」
「いやーあたしなら縁切りますけどね」
わたし以上にばっさりした返事に少し救われた。
ありがとう、白石さん。
大竹さんと富士さんにも話したら同意してくれたので、電話をかけた。
……出ない。そして折り返しもこない。
まあ、毎日かけてればいつか出るでしょう……。
「疲れた」
ついに口から出た言葉に、富士さんが苦笑う。
「大丈夫?」
「……すいません、今のは聞かなかったことに」