─レッスン室─


普段は個人レッスンに使われているこの部屋は、部長の私と顧問の先生しか鍵を持っていない

適当に荷物をどけてゴロンと横になった



「まじ無理〜!」


ただ迎えに行っただけなのに、すごい気疲れした



「姫華ちゃんお疲れだね〜。」

声が聞こえバッと起き上がった



「え〜っと…誰だっけ?」



失礼極まりない言葉をなげかけて……しまった


確かこの人はさっきから話しかけてくる人

担当はドラム