俺はきっと、この出会いを恋と呼ぶのだろう。

恋愛(ピュア)

Siyuto/著
俺はきっと、この出会いを恋と呼ぶのだろう。
作品番号
1660628
最終更新
2022/04/09
総文字数
5,872
ページ数
10ページ
ステータス
未完結
PV数
217
いいね数
0
毎日同じ日々の繰り返し。
不満はないけれど、何気ない日々は、行き場の分からない不安を運んでくる。

どこかの誰かが、そんな日常を壊してくれるかも。
もしかしたら、明日は世界が変わってるかもしれない。

そう思いながら、今日もいつもの朝を迎えている。
ベッドから出て、部屋の鏡には見飽きた顔が写ってる。

違うのは、寝癖だけ。
ため息なのか、あくびなのか。

どこか馴染まない高校の制服。
自分は、どこかの誰かさんで、どこかの誰かの物語の通行人A。

そんな気がしてしまう。
何かが変わるかもと、新しい制服に袖を通した日が、今は遠く感じる。

いつまでも馴染まない制服と、履き慣れた革靴を履いて。
きっと明日も、どこかの誰かの人生を歩んでいく。

それでも、世界はほんの少しの変化で色を変えてしまう。
きっと、これはどこかの誰かのありふれた物語。

それでも、たった一つの、自分だけの物語。
あらすじ
北関東の田舎の街。
大きな事件も、出来事も起きない平凡な日常。
どこかの誰かの物語かもしれない、それでも自分にはかけがえのない物語。

「世界なんて、簡単に変わるよ」

そう言った君は、本当に僕の世界を簡単に変えてしまった。
これは、俺に起きたありふれた恋の話。

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