ボクの名前は皇 美桜(すめらぎ みお)今日から転校してきた、少しボーイッシュな女の子。
毎回毎回同じ様な夢を見る。
いつも毎回同じ所で目が覚める。
「桜皇子は一体誰を妃に選んだんだろ…。」
そんなこんなで、職員室。
「皇さん、今日から1年A組の教室で授業を受けて貰います。よろしくお願いしますね。皇 美桜(すめらぎ みお)さん。」
「はい!よろしくお願いします♪」
「教室を案内してくれる学級委員長の灰野 麗(はいの れい)くんです。灰野くんよろしくお願いしますね。」
「…はい。分かりました。着いて来てください……皇さん。」
「…はい。」何だったんだろ?…今の間は。
教室に向かう途中の廊下で麗は、くるっとこっちを振り返って、ズカズカ近寄って来た。
そして、ボクの目の前にやって来て、股ドンした…。
「皇子貴様…、よくも何年も何年も待たせたな?」
麗くんは何だかキレてる。
「え?;ちょっと!いくらボクでも、レディーに対して股ドンをするなんて失礼だよ!」と言って麗を軽く、ドンッと押した。
「貴様、…覚えてないのか?」と麗は言う。
「覚えてって…知り合いだっけ?ボク達…?;」
「…はぁ。」とため息をつく麗。
そこへ、「れぇ〜いぃーー!」と声がして振り返って見ると、男の子が麗くんに抱きついてた。
「馴れ馴れしくするな!髪綺!」
金髪にピアスを空けたチャラそーな男の子が麗くんに抱きつく。はつきって呼ばれてる。
「あれー?女の子とお取り込み中?」ちらっとこっちをみた髪綺くん。
「…あれ?君…。」
な、何だろ…。髪綺くんの表情が一瞬切なそうになった。
「可愛い〜!!!////」ぎゅうううっ////と抱き締められた!
な、何なんだ〜?!;股ドンにセクハラに、、!;
「おい、混乱してるだろ。」そこへ、男の子がもう1人やって来てひっぺがした。
「今度は誰!?;」ボクはそっちを振り向いた。
すると、その男の子はこう言った。
「俺の名前は、歌美 泡我(うたみ ほうが)だ。何年も何年も待たせやがったな?王子…。」
「ふぇ?王子…?;」
「あぁ、お前は王子。紛れもない、俺たちを裏切った桜皇子だ。」
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