莉乃が微笑んだ瞬間、気持ちが楽になった気がした。


「……ごめんな、しゃい……」

「私こそ、ごめんね……」

「うん……あの、降りて」

「あ!ご、ごめん!」


———俺が、莉乃のことが好きすぎて情緒不安定になるのは仕方がないこと。

だから……。


莉乃の華奢な手首をぎゅっと掴み、そのまま起き上がり抱き寄せて無理矢理キスをした。


「んんっ……!?」

「……ふふっ、チョコより莉乃の方が甘いね」

「きゅ、急にはやめて……!最近周くん、背伸びすぎてて抵抗が効かないんだよ……!」

「ふふっ、そっかそっか、よしよし」


ちっちゃい莉乃を優しく撫でる。


あー……なんつーか去年よりもちっちゃくて可愛くなってる。