たしかにあいつが一番ちょっかいかけてるかもなぁー。


「お前、俺に反抗するのはいいけど莉乃にはやめろよ。まぁお前が別れたら俺のもんにしてやるからいいけど。」

「ふふっ、冗談でもそういうこと言うのやめてくれる?」

「ははは、冗談じゃないんだけどな」


不敵の笑みを見せる蓮。


「……ってか、それなんだよ」

「あ?これか」


黄色いパステルカラーの袋にラッピングされたクッキーのようなものが入った袋。

            ・・
「莉乃にもらったんだよ。義理でな」

「……あっそ」

「それでな——」

「じゃあな」


……ガチで意味わかんない……。


「っ……!周くん……!!!!」


前から走ってくる莉乃。

そしていつのまにかいなくなった蓮。