マスターはじっと真奈美を見て真面目な顔で言った。
「真奈美ちゃん。まず、30歳という年齢、気にすることは無いよ。全然焦らなくていい。今の君は素敵なかわいい女性。しっかりもしているし、魅力的だよ。それに男の人と話せない? 僕は何? いっぱいお話ししたよね。僕も一応男なんだけど・・・ 」
「はっ・・・スミマセン。なんかとっても話しやすくて、こんなに男の人と話したの初めてかもしれません。」
真奈美はまた真っ赤になった。
「ハハハ、ありがとう。もっと僕が若かったら誘っちゃうんだけどね・・・。」
真奈美は、またまた最大級に真っ赤になった。
「紹介する件、了解だよ。真奈美ちゃんのこともう少しいろいろ知ってから、誰かちゃんとした人紹介するね。でも、最後に判断するのは真奈美ちゃんだよ。僕は紹介するだけ。人と人とは相性だからね。僕と真奈美ちゃんが今日初めて会ったのにこれだけ話が出来た。これも相性がいいわけね。それが今度は恋愛となると、もっといろいろな相性がある。だから、最終判断は真奈美ちゃん。それは約束。いいね。変な人は紹介しないつもりだけどね~。」
「ありがとうございます。よろしくお願いします。」
真奈美は照れながらお礼を言った。
「ところで真奈美ちゃん。彼氏の条件ある? 絶対譲れないとことか・・・」
「そうですね・・・話しやすい人。優しい人。お金にだらしなくない人。・・・食べ物の趣味が合う人。価値観も・・・それと、賭け事しない人。」
「ハハハ。わかりました。(こりゃ大変だ・・・誰かいるかな? ) 」
 マスターは楽しげに笑った。