汐李くんなら寝てるだけでかっこいいけどね!
「……はあ」
そう言うとざわっちからブラックコーヒーを受け取ってプシュッと缶の蓋を開けた汐李くん。
無気力モードには入らずに済んだみたい。
そのままスローモーションのように汐李くんの口元へと…。
ゴクッと飲んだ汐李くんの顔はみるみるうちに歪んでいく。
「……ほらやっぱお前も無理なんじゃん!」
「汐李くん苦い?大丈夫?私が飲もうか?」
「……別に行けるって」
「くとーほんとのとこどーなの?」
「…………」
汐李くんの耳が少し赤くなってきてる……。
これは絶対図星だ……かわいい好き。
汐李くんの新しい発見。
よし、今日は汐李くんが苦手なブラックコーヒーに挑戦した記念日にしよう。