「俺に倒れてこないでね」
「なんでえぇぇえええぇ」
「うるさい」
「汐李くん、すきです」
「…はいはい」
汐李くんの「うるさい」はいくらでも聞ける。
かっこいい、汐李くんならなんでもかっこいい。
「やぁやぁ、お二人さんおはよう」
「おはよう!」
汐李くんとイチャイチャ(思い込み)していたら登校してきたらしいふたり組が挨拶をしてきた。
「あやみんおはよう!…あ、ざわっちも!」
「おはよ」
「おはおは!今日もラブラブだねぇ」
「あやみんもざわっちと相変わらず一緒に登校してきてるじゃん」
「…俺なんかオマケっぽくね?」
「蒼うるさい」
「そっちのがラブラブだよっ」
「ラブラブに見える?!」
「うん!」
「ハハッ、こなみん!心配しなくても見えるぞ!まぁー俺らのがラブラブだけど!」
「うぇえ?」
あやみんにラブラブに見えると言われて浮ついていたのにざわっちったら…