「だよなぁ…わかってたんだけど中々諦められなくてさ。はっきり言ってくれてありがとな!」


「うん、私は汐李くんがいるし汐李くん命だから…新田くんの気持ちには答えられないけれど、こうやって気持ちをまっすぐ伝えてくれるの嬉しいよ」


「…ほんとやっぱり彩芭ちゃんには叶わないわ」




当分は忘れんの無理そう…そう言った新田くんだけれどその顔はすっきりしていた。




「きっと新田くんにはいい人見つかると思うよ。ありがとう」


「いやこちらこそ!ほんとありがと。…久東がまじで羨ましい」


「ふふっ」


「じゃ話聞いてくれてありがとな!時間使わせちゃって悪い」


「いえいえこちらこそ!じゃあね」


「おう!」




結果的には新田くんの気持ちに私は答えられていないのに、"ありがとう"ってたくさん言える新田くんはきっといい人なんだろう。


やっぱり絶対みつかる…素敵な人が。