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「彩芭」




優しくて、少し低めの声で、どこか気だるげに私を呼ぶ声がすごく落ち着く。だいすき。


明日も明後日もずっとずっと呼んで欲しい。




「…っ、汐李くん」


「おはよ」


「うぅ…おはよう!寂しかったんだよ?やっと会えたあ〜」


「昨日会ったばっかりなんだけど…」


「だってぇ…毎日一緒に登校してるのに今日は汐李くんと行けなかったんだもん。はぁ…汐李くん今日もかっこいい。すき」




そう、今日は汐李くんが委員会の仕事が朝からあって先に学校に向かったため一緒に登校できなかったんだ。


けどもういいの、今日もスーパーかっこいい汐李くんが拝めるんだから。




「…ちゃんと1人で来れるか心配だった」


「汐李くん、優しい、すき、どうしよう」


「しってる」


「んぇ〜ちょっと待ってかっこ良すぎて目眩が」