ぼくはむねをケガしているの。
でも、ママにいってもばんそうこうを、はってくれない。
ぼくが
「いたいよ」
ていっても、
「そこにははれないよ」
だって。
むねがズキズキいたむのに、おいしゃさんも
「きにしすぎだよ」
といってぼくのはなしをまじめにきいてくれない。
なんでいたいのか、かんがえてみた。
たしかこのまえ、おともだちのあっちゃんとあそんでいるときにケガしたんだよ。
なかよく、ふたりでこうえんでいっしょにあそんでいたのに。
あっちゃんがほかのおともだちとあそぶから、ぼくとはあそばないっていったんだ。
ぼくがめのまえにいるのに、あっちゃんはほかのおともだちと遊んでいたの。
「ひどいや!」
あたまがカンカンになっていた。
おこったぼくはひとりでおうちにかえった。
でも、かえりみちにむねがきゅうにズキズキいたくなってきたの。
「なんでだろ?」
ぼくはくびをかしげる。
ママにいそいで、
「むねがいたいよ!」
とないた。
ママは
「みせてごらん」
といってぼくのシャツをめくった。
でも、ケガどころかキズひとつない。
「ケガなんかしてないじゃない」
ママはわらった。
「でもいたいよ!」
ぼくはおこった。
それからまいにちずっとぼくのむねはいたくてしかたなかった。
ほいくえんにいってもいたいし、こうえんであそんでいても、いたい。
ずぅーっと、いたみがきえない。
あるひ、ぼくはあっちゃんにこえをかけられた。
「あ、このまえはごめんね。これからはいっしょにあそぶから……」
あっちゃんがあやまってくれた。
すると……。
「いたくないかも…」
「え?」
あっちゃんはふしぎそうにぼくをみていた。
「またあそんでくれるの? あっちゃん」
「もちろんだよ」
そのとき、ぼくのむねはズキズキしなくて、ウキウキしていた。
うれしかったんだ。
まるで、こころのなかにばんそうをはられたように。
でも、ママにいってもばんそうこうを、はってくれない。
ぼくが
「いたいよ」
ていっても、
「そこにははれないよ」
だって。
むねがズキズキいたむのに、おいしゃさんも
「きにしすぎだよ」
といってぼくのはなしをまじめにきいてくれない。
なんでいたいのか、かんがえてみた。
たしかこのまえ、おともだちのあっちゃんとあそんでいるときにケガしたんだよ。
なかよく、ふたりでこうえんでいっしょにあそんでいたのに。
あっちゃんがほかのおともだちとあそぶから、ぼくとはあそばないっていったんだ。
ぼくがめのまえにいるのに、あっちゃんはほかのおともだちと遊んでいたの。
「ひどいや!」
あたまがカンカンになっていた。
おこったぼくはひとりでおうちにかえった。
でも、かえりみちにむねがきゅうにズキズキいたくなってきたの。
「なんでだろ?」
ぼくはくびをかしげる。
ママにいそいで、
「むねがいたいよ!」
とないた。
ママは
「みせてごらん」
といってぼくのシャツをめくった。
でも、ケガどころかキズひとつない。
「ケガなんかしてないじゃない」
ママはわらった。
「でもいたいよ!」
ぼくはおこった。
それからまいにちずっとぼくのむねはいたくてしかたなかった。
ほいくえんにいってもいたいし、こうえんであそんでいても、いたい。
ずぅーっと、いたみがきえない。
あるひ、ぼくはあっちゃんにこえをかけられた。
「あ、このまえはごめんね。これからはいっしょにあそぶから……」
あっちゃんがあやまってくれた。
すると……。
「いたくないかも…」
「え?」
あっちゃんはふしぎそうにぼくをみていた。
「またあそんでくれるの? あっちゃん」
「もちろんだよ」
そのとき、ぼくのむねはズキズキしなくて、ウキウキしていた。
うれしかったんだ。
まるで、こころのなかにばんそうをはられたように。