ピンポーン
「はーい」
「こんばんは。私優君と同じ学校の駒井 奈々と言います。プリントを届けに来ました」
「あらあら、わざわざありがとう。良かったら上がっていって」
「いいんですか?」
「もちろんよ〜」
「では、お邪魔します」

「優呼んでくるわね」
「あ、いえ、全然お気遣い無く!」
「いいのよいいのよ」

「あれ?奈々?」
「あ、優」
「いらっしゃい。プリント届けてくれたんだって?ありがとう」
「いえいえ〜」
「ちょっと私買い物行ってくるから〜!」
「行ってらっしゃい」
「行ってらっしゃい、ませ?」
「ぷッ、いってらっしゃいませって笑」
「ちょっと笑わないでよ…!」
「ごめんごめん笑」
「も〜」

あれ、よく考えたら2人きりじゃん…
なんか急に緊張してきちゃった…

「ゆ、優は体調大丈夫なの?」
「あ〜うん大丈夫だよ〜」
なんか、あんまり聞いて欲しくなさそうな感じ…?「優の絵凄いよね…」
「この間もその話したじゃん笑」
「いつから描いてるの?」
「うーん、中学になってから美術部に入ってそこからかな〜」
「運動部とかには入らなかったんだね」
「入らなかったと言うより入れなかった、かな笑」
「え?」
「あぁ、ごめんごめん、余計なこと言ったかも笑」

どういう意味なんだろう
体が弱くて入れなかったとかかな
それとも何かの病気?

考えれば考えるほど悪いことを考えてしまう
何も無ければいいな