アツシと付き合うようになって、クロコは自己主張できる人間になっていった。
自分の思ったことはなるべく言うようになり、以前より元気になっていった。

服の好みも変わり、ゴスやパンクを自分から好んで着るようになった。
クロコの可愛さは目立ち始めていた。それまで以上に視線を感じ、街を歩くとよく声をかけられた。でもクロコにはどうでもよかった。クロコにとって大事なのはアツシだけで、周りがどう思おうとアツシが可愛いと言ってくれればそれで満足だった。
クロコはアツシをとてもとても好きだったんだと思う。

アツシのためなら夜中でも時間をかけて会いに行ったし、アツシが喜ぶならクロコにとっても喜びだった。