「別れよう。」

彼氏の家でのんびりしていたとき

突然彼氏の悠樹が言いはじめた。

「え?何で?」

私はじゃがいもの皮を剥くのをやめて

悠樹を見た。

今、私は悠樹が大好きなカレーライスを

つくっていた。

「好きな女が出来た。だから別れて?」

悠樹は言葉を濁らしながら言いなおした。

じゃがいもを剥いていた包丁が

私の足下に落ちていく・・・。

でも反応することができなかった。

“絶望”

この言葉が今の私に合うだろう。