翌朝、目が覚めてリビングに行くと誰もいなくて。

夜とはまた違う窓の外の景色がまぶしくて、目を細めた。

しかし本当にすごい景色だなぁ……。

慌ただしく行きかう車と人を眺めていると、まるで空から覗いているような気分になる。


ガチャッ


ドアが開いた音がしたので振り返ると、天馬くんが上半身裸で立っていたので驚いた。


「っっ!?」


「あ、起きた?」


シャワー浴びてたの!?


濡れた髪のしずくが、露わになった天馬くんの胸板に滴り落ちている。


「おい、そんなに見んなよ?」


タオルで髪を拭きながら、笑って私に近づいてくる。


ひゃーーー近づいてこないで!


「み、見てないし!」


咄嗟に窓の外に視線を戻した。


やばい、見いっちゃった……。


鍛えてるんだろうなとは前から思ってたけど、やっぱりすごい逞しくて綺麗って思っちゃったんだもん……。


これじゃ変態じゃん!