「―― “寂しいって言ったところでここがなくなるのはもう決まってんだ”」



「“子どもみたいに駄々こねたとこでどうにもなんねぇよ”」



「とっても大人な回答ですなぁ。素晴らしい」



「ウゼッ」



「お嬢ちゃん、俺への悪口は歯に衣着せないし年相応だよね」



「おっさん慮ったとこでなんもいいことねぇだろ」



「確かにそうだね~」



「…… もう暑いし、アイスもないから戻るぞ」



「あっ、そう。じゃあ、ばいばいお嬢ちゃん」



「んっ」



私は後ろからのおっさんの声に短い返答をするとサンダルを脱ぐ。