椿ちゃんも里穂の美的センスを褒めるようにパチパチと拍手を送った。
そのあたたかい拍手を受けて、里穂も少し誇らしげに笑う。
里穂が選んだ浴衣は、白い生地に水色や青、紫色で藤の花が描かれているデザインのもの。
淡い雰囲気で、とても可愛い。
「うん、思ったとおり似合ってる!」
浴衣用のハンガーにかかったままのその浴衣を簡単に私にあててみて、里穂は満足げに笑う。
里穂が嬉しそうで、何よりだ。
「それじゃあ、早速着付けをしましょう」
着付けの方法もまともに知らなかった私に、椿ちゃんが浴衣を着付けてくれて。
里穂も椿ちゃんも各々用意していた浴衣に着替えて、全員が浴衣姿になった。
里穂が持参した里穂自身の浴衣は、黒の生地一面に桃色や藤色、紫色の牡丹の花と蝶々が描かれたもの。
華やかな浴衣が、里穂の持つ派手な顔立ちの魅力をさらに際立たせている。
目があった男子は全員惚れるくらいの仕上がりといっても過言じゃない。
これじゃ彼氏さん、里穂を守るのに苦労しそうだな・・・。
里穂くらい強ければ、ナンパ男のことも自分で対処できそうだけど。
椿ちゃんは、深い赤色に少し薄めの桃色で朝顔の絵がいくつか描かれている浴衣を用意していた。
椿ちゃんの黒い髪によく映えていて美しい。
二人とも、綺麗だなぁ。
自分の魅力を活かす浴衣を簡単選べるんだから、すごいや。
私ならきっと、選ぶのに数時間かけたうえに正解にはたどり着かない。
「それじゃ、ヘアセットしよっか」
椿ちゃんの部屋においてあった鏡台の前に私を座らせ、里穂が持ってきていた髪ゴムやヘアピン、ヘアアイロン、くし、花飾りなどを並べる。
そして、あっというまに可愛く髪型をアレンジしてくれた。
す、すごい。
なんで、そんなに手先が器用なんだ。
「じゃあ、次は椿。前髪、長いの上げるけど良いよね」
「えっ」
私のヘアセットを終えたあと、張り切っている里穂はくるっと次のターゲットである椿ちゃんの方を向いた。
完全に油断していた椿ちゃんは、驚きの声をもらした。
「もしかして、前髪上げたくない理由があるの?」
「い、いえ・・・。幼い頃から前髪が長くて、それがいつからか当たり前になっていただけなので深い意味はないです・・・」
「じゃあ、思いきっていっそのことその前髪切ってみよっか!前髪が目にかかってたら良くないっていうし」
「目が悪くなる・・・。確かに、そうですね。切るのをお願いしてもいいですか?」
「まっかせなさい!」
そのあたたかい拍手を受けて、里穂も少し誇らしげに笑う。
里穂が選んだ浴衣は、白い生地に水色や青、紫色で藤の花が描かれているデザインのもの。
淡い雰囲気で、とても可愛い。
「うん、思ったとおり似合ってる!」
浴衣用のハンガーにかかったままのその浴衣を簡単に私にあててみて、里穂は満足げに笑う。
里穂が嬉しそうで、何よりだ。
「それじゃあ、早速着付けをしましょう」
着付けの方法もまともに知らなかった私に、椿ちゃんが浴衣を着付けてくれて。
里穂も椿ちゃんも各々用意していた浴衣に着替えて、全員が浴衣姿になった。
里穂が持参した里穂自身の浴衣は、黒の生地一面に桃色や藤色、紫色の牡丹の花と蝶々が描かれたもの。
華やかな浴衣が、里穂の持つ派手な顔立ちの魅力をさらに際立たせている。
目があった男子は全員惚れるくらいの仕上がりといっても過言じゃない。
これじゃ彼氏さん、里穂を守るのに苦労しそうだな・・・。
里穂くらい強ければ、ナンパ男のことも自分で対処できそうだけど。
椿ちゃんは、深い赤色に少し薄めの桃色で朝顔の絵がいくつか描かれている浴衣を用意していた。
椿ちゃんの黒い髪によく映えていて美しい。
二人とも、綺麗だなぁ。
自分の魅力を活かす浴衣を簡単選べるんだから、すごいや。
私ならきっと、選ぶのに数時間かけたうえに正解にはたどり着かない。
「それじゃ、ヘアセットしよっか」
椿ちゃんの部屋においてあった鏡台の前に私を座らせ、里穂が持ってきていた髪ゴムやヘアピン、ヘアアイロン、くし、花飾りなどを並べる。
そして、あっというまに可愛く髪型をアレンジしてくれた。
す、すごい。
なんで、そんなに手先が器用なんだ。
「じゃあ、次は椿。前髪、長いの上げるけど良いよね」
「えっ」
私のヘアセットを終えたあと、張り切っている里穂はくるっと次のターゲットである椿ちゃんの方を向いた。
完全に油断していた椿ちゃんは、驚きの声をもらした。
「もしかして、前髪上げたくない理由があるの?」
「い、いえ・・・。幼い頃から前髪が長くて、それがいつからか当たり前になっていただけなので深い意味はないです・・・」
「じゃあ、思いきっていっそのことその前髪切ってみよっか!前髪が目にかかってたら良くないっていうし」
「目が悪くなる・・・。確かに、そうですね。切るのをお願いしてもいいですか?」
「まっかせなさい!」