長いようにも短いようにも感じたゴールデンウィークが終わった。
休みの終わりに若干落胆していた生徒たちを待っていた行事とは・・・。
「んじゃ、体育祭のことについて決めてくぞ」
担任に促されて、クラス委員である私と晶くんは黒板の前に立つ。
今月末にある体育祭の出場種目について決めるらしい。
カツカツと、黒板に種目名を書き出していく。
私は、運動がそんなに得意じゃないから玉入れとかかなぁ・・・。
原則、一人あたりの出場種目は二個だからあと一つはどうしよう。
「まずは、チーム対抗リレーの出場者を決めようと思う」
例のごとく、晶くんが司会進行で私が書記。
私が進行しても、みんな無視しておしゃべりするだろうから、私にとってもこっちのほうがありがたい。
でも・・・そういえば、今日はなんだかみんなの様子がおかしかったな。
朝、教室に入ったら一斉に見られてたし。
そのことを不思議に思いながらもとりあえず自分の席に座ると、一気にクラスがザワつくのも感じた。
おまけに『あの・・・誰ですか』なんてことも言われて。
普通に『桃瀬絢花ですけど・・・』って当たり前のことを答えたら話しかけてきたクラスメイトは信じられないとでも言いたそうな表情をしていた。
イメチェンって、そこまで効果があるんだね・・・。
椿ちゃんはなんだかものすごく褒めてくれてたけど。
って、いけない、仕事に集中集中!
クラス対抗リレーは、男女2名ずつがリレーメンバーとして選ばれる。
晶くんの発言のすぐ後に女の子から2人、手が挙がった。
みんなが納得していたところを見ると、陸上部員か何かなんだろう。
『チーム対抗リレー』の文字の隣に女の子たちの名前を書き足す。
しかし、男子のほうはなかなか立候補者がいない。
「男子は、立候補なしか・・・。このまま決まらないのなら推薦になるかな」
「はいはーい!」
晶くんのその言葉を待ってましたというように、一人の女の子が手を挙げる。
・・・なぜだろうか、この後に続く発言を推測できてしまう。
「真白くんと黒江くんがいいと思います!」
「・・・・・・は?」
さきほどまで我関せずというようにどこかを見ていた魁吏くんが、低い声を漏らす。
そんな魁吏くんとは正反対に、クラスメイトは盛り上がりだす。
「それ、いいね!」
「走ってる二人とか絶対かっこいいよね・・・」
休みの終わりに若干落胆していた生徒たちを待っていた行事とは・・・。
「んじゃ、体育祭のことについて決めてくぞ」
担任に促されて、クラス委員である私と晶くんは黒板の前に立つ。
今月末にある体育祭の出場種目について決めるらしい。
カツカツと、黒板に種目名を書き出していく。
私は、運動がそんなに得意じゃないから玉入れとかかなぁ・・・。
原則、一人あたりの出場種目は二個だからあと一つはどうしよう。
「まずは、チーム対抗リレーの出場者を決めようと思う」
例のごとく、晶くんが司会進行で私が書記。
私が進行しても、みんな無視しておしゃべりするだろうから、私にとってもこっちのほうがありがたい。
でも・・・そういえば、今日はなんだかみんなの様子がおかしかったな。
朝、教室に入ったら一斉に見られてたし。
そのことを不思議に思いながらもとりあえず自分の席に座ると、一気にクラスがザワつくのも感じた。
おまけに『あの・・・誰ですか』なんてことも言われて。
普通に『桃瀬絢花ですけど・・・』って当たり前のことを答えたら話しかけてきたクラスメイトは信じられないとでも言いたそうな表情をしていた。
イメチェンって、そこまで効果があるんだね・・・。
椿ちゃんはなんだかものすごく褒めてくれてたけど。
って、いけない、仕事に集中集中!
クラス対抗リレーは、男女2名ずつがリレーメンバーとして選ばれる。
晶くんの発言のすぐ後に女の子から2人、手が挙がった。
みんなが納得していたところを見ると、陸上部員か何かなんだろう。
『チーム対抗リレー』の文字の隣に女の子たちの名前を書き足す。
しかし、男子のほうはなかなか立候補者がいない。
「男子は、立候補なしか・・・。このまま決まらないのなら推薦になるかな」
「はいはーい!」
晶くんのその言葉を待ってましたというように、一人の女の子が手を挙げる。
・・・なぜだろうか、この後に続く発言を推測できてしまう。
「真白くんと黒江くんがいいと思います!」
「・・・・・・は?」
さきほどまで我関せずというようにどこかを見ていた魁吏くんが、低い声を漏らす。
そんな魁吏くんとは正反対に、クラスメイトは盛り上がりだす。
「それ、いいね!」
「走ってる二人とか絶対かっこいいよね・・・」