そしてやってきた校外学習当日。
只今私は、目的地への道中、バスに揺られている最中でございます。
隣の座席には、若干いつもより興奮した様子の椿ちゃん。
「見てください、絢花ちゃん!私、自分で今回の校外学習のしおりを作ってきたんです!」
そう言って椿ちゃんは、手作りの旅のしおりを私の目の前にズイッと突き出す。
「あの・・・絢花ちゃんも一部、どうですか?」
「え!本当!?」
「ご迷惑、でしたか?」
「全然全然!むしろ、嬉しい!私、実はあんまり下調べとかできてないんだよね・・・」
私がわかりやすく喜びながら差し出されたしおりを受け取ると、椿ちゃんは安心したかのように微笑む。
もちろん、あの優しくて綺麗で素敵な笑顔で。
もともと、私にも渡すつもりで二冊しおりを作ってきてくれていたのか、椿ちゃんは自前のリュックサックからもう一冊のしおりを取り出した。
渡されたしおりのページをぺら、とめくってみる。
そこには、これからまわる予定のお寺や、その周辺のおすすめのお店やお土産屋さんなどのい情報が事細かく記載されていた。
今日の昼食は、各自現地で自由に食べる感じだったからこういう情報はすごくありがたかったりする。
本当なら、いつものようにお弁当を作って持ってくる予定だったんだけど・・・。
実は、緊張で昨日あんまり眠れなくて朝起きる時間がいつもより少しだけ遅くなっちゃったんだ。
「すごい・・・」
「よかったです。私、実は昔から旅行とかが好きでして。自然と下調べをするのも好きになっていました」
「そうなんだ」
意外と、椿ちゃんアウトドアなんだ。
また、椿ちゃんについて一つ詳しくなった。
バスを降りてすぐに自由行動になって、もうすでにいくつかのお寺や神社を見て回って。
今は、今回訪れる予定のところの中でも、特に大きな神社に来ている。
「絢花ちゃん、次はあっちに行ってみましょう!」
「うん!」
きちんと下調べをして地図まで覚えてきてくれていた椿ちゃんに誘導されて、次の宮へと向かう。
生来の性格がこういうことが好きなのか、椿ちゃんはいきいきとしてとても楽しそうだ。
歩くたびに、じゃっじゃっと道の砂利が音をたてる。
そういえば、なんでお寺とか神社って砂利道なんだろう。
何か特別な理由があったりするのかな、なんてちょっと関係のないことを考えた。
只今私は、目的地への道中、バスに揺られている最中でございます。
隣の座席には、若干いつもより興奮した様子の椿ちゃん。
「見てください、絢花ちゃん!私、自分で今回の校外学習のしおりを作ってきたんです!」
そう言って椿ちゃんは、手作りの旅のしおりを私の目の前にズイッと突き出す。
「あの・・・絢花ちゃんも一部、どうですか?」
「え!本当!?」
「ご迷惑、でしたか?」
「全然全然!むしろ、嬉しい!私、実はあんまり下調べとかできてないんだよね・・・」
私がわかりやすく喜びながら差し出されたしおりを受け取ると、椿ちゃんは安心したかのように微笑む。
もちろん、あの優しくて綺麗で素敵な笑顔で。
もともと、私にも渡すつもりで二冊しおりを作ってきてくれていたのか、椿ちゃんは自前のリュックサックからもう一冊のしおりを取り出した。
渡されたしおりのページをぺら、とめくってみる。
そこには、これからまわる予定のお寺や、その周辺のおすすめのお店やお土産屋さんなどのい情報が事細かく記載されていた。
今日の昼食は、各自現地で自由に食べる感じだったからこういう情報はすごくありがたかったりする。
本当なら、いつものようにお弁当を作って持ってくる予定だったんだけど・・・。
実は、緊張で昨日あんまり眠れなくて朝起きる時間がいつもより少しだけ遅くなっちゃったんだ。
「すごい・・・」
「よかったです。私、実は昔から旅行とかが好きでして。自然と下調べをするのも好きになっていました」
「そうなんだ」
意外と、椿ちゃんアウトドアなんだ。
また、椿ちゃんについて一つ詳しくなった。
バスを降りてすぐに自由行動になって、もうすでにいくつかのお寺や神社を見て回って。
今は、今回訪れる予定のところの中でも、特に大きな神社に来ている。
「絢花ちゃん、次はあっちに行ってみましょう!」
「うん!」
きちんと下調べをして地図まで覚えてきてくれていた椿ちゃんに誘導されて、次の宮へと向かう。
生来の性格がこういうことが好きなのか、椿ちゃんはいきいきとしてとても楽しそうだ。
歩くたびに、じゃっじゃっと道の砂利が音をたてる。
そういえば、なんでお寺とか神社って砂利道なんだろう。
何か特別な理由があったりするのかな、なんてちょっと関係のないことを考えた。