バッと勢いよく黒江さんのことを見る。
黒江さんは物凄〜く怖くて鋭い目で晶くんのことを睨んでいる。
「まさかあの魁吏が人参を食べれるなんて」
「なんで言った」
「魁吏は素直になれないからねー、代わりに言ってあげたほうがいいと思って。素直になれない男子はモテないよ?」
いや、私から見れば黒江さんはモテてると思うんですけどね。
それはもう、物凄く。
「黒江さん、お味はどうですか?」
わざとらしいほどの笑みで黒江さんに質問してみる。
このタイミングで質問するなんて、今の私って超性格悪いかも。
いいもん、今までの仕返しだ!
「黒江さん?」
「・・・まあ、及第点なんじゃねえの」
やった!
及第点でも、食べてもらえるなら嬉しい。
それに、この「及第点」はきっと「美味しい」って意味だよね。
なーんて、自惚れすぎかな?
ふふふ、と一人で笑っていると即座に「キモい」と言われてしまう。
な、なんて辛辣な物言いなんだ。
キモいとか、酷すぎやしないか。
抗議しようとして、黒江さんの顔を見る。
「・・・・・・!」
「何、見てんだよ」
黒江さんの頬は少しだけ赤く染まっていた。
気のせいかもしれないけど。
気のせいじゃないことにしておこう。
・・・もしかして、さっきの「キモい」は照れ隠しだったのかな?
だとしたらなんて不器用な人なんだ。
少々不器用すぎやしないか。
なんだか、黒江さんの意外な一面を知れた気がするな。
食事もお風呂も終え、今日の勉強のノルマも終え自室のベッドにダイブする形で寝転がる。
色々なことがあった、本当に密度の濃い一日だった・・・。
クラス替えで里穂と離れ、新しいクラスでバカにされ、黒江さんに地味と言われ、黒江さんにストーカーと間違われ、黒江さんと晶くんとシェアハウスすることになり、黒江さんとスーパーマーケットで買い物し、三人で夕食を食べたと・・・。
情報量が多すぎて、頭がパンクしちゃいそう。
このまま寝ちゃおうかな。
部屋の電気を消そうと、ベッドからのそのそと立ち上がった。
その直後、スマホが鳴り出す。
画面を見てみると、『里穂』の文字が表示されている。
「・・・もしもし」
『もしもし〜』
「どうしたの?」
『絢花、なんだか眠たそうだね。もしかして、今寝るところだった?』
黒江さんは物凄〜く怖くて鋭い目で晶くんのことを睨んでいる。
「まさかあの魁吏が人参を食べれるなんて」
「なんで言った」
「魁吏は素直になれないからねー、代わりに言ってあげたほうがいいと思って。素直になれない男子はモテないよ?」
いや、私から見れば黒江さんはモテてると思うんですけどね。
それはもう、物凄く。
「黒江さん、お味はどうですか?」
わざとらしいほどの笑みで黒江さんに質問してみる。
このタイミングで質問するなんて、今の私って超性格悪いかも。
いいもん、今までの仕返しだ!
「黒江さん?」
「・・・まあ、及第点なんじゃねえの」
やった!
及第点でも、食べてもらえるなら嬉しい。
それに、この「及第点」はきっと「美味しい」って意味だよね。
なーんて、自惚れすぎかな?
ふふふ、と一人で笑っていると即座に「キモい」と言われてしまう。
な、なんて辛辣な物言いなんだ。
キモいとか、酷すぎやしないか。
抗議しようとして、黒江さんの顔を見る。
「・・・・・・!」
「何、見てんだよ」
黒江さんの頬は少しだけ赤く染まっていた。
気のせいかもしれないけど。
気のせいじゃないことにしておこう。
・・・もしかして、さっきの「キモい」は照れ隠しだったのかな?
だとしたらなんて不器用な人なんだ。
少々不器用すぎやしないか。
なんだか、黒江さんの意外な一面を知れた気がするな。
食事もお風呂も終え、今日の勉強のノルマも終え自室のベッドにダイブする形で寝転がる。
色々なことがあった、本当に密度の濃い一日だった・・・。
クラス替えで里穂と離れ、新しいクラスでバカにされ、黒江さんに地味と言われ、黒江さんにストーカーと間違われ、黒江さんと晶くんとシェアハウスすることになり、黒江さんとスーパーマーケットで買い物し、三人で夕食を食べたと・・・。
情報量が多すぎて、頭がパンクしちゃいそう。
このまま寝ちゃおうかな。
部屋の電気を消そうと、ベッドからのそのそと立ち上がった。
その直後、スマホが鳴り出す。
画面を見てみると、『里穂』の文字が表示されている。
「・・・もしもし」
『もしもし〜』
「どうしたの?」
『絢花、なんだか眠たそうだね。もしかして、今寝るところだった?』