こんなに怒った晶くん初めて見る。
初めてって言えるほど長い間一緒にいたわけじゃないけどね。
一方の黒江さんは面倒くさそうな顔で「はいはい、すいませんでした。これで満足ですかぁ?」となんの誠意も感じられない謝罪をする。
コイツ、絶対反省してないな・・・。
直後に晶くんが黒江さんの頭に割と強めのゲンコツを一発。
おお、私がずっとやりたかったことを代わりにしてくれた。
「痛ってえな。何すんだよ」
「ごめんな、絢ちゃん。この反省していないバカには後でキツく言っておくから」
「あ・・・いや、私も言い過ぎたところはあるし。こちらこそごめんね、晶くん」
「いや、今のは明らかにコイツが悪かったから」
私もそう思います。
とは、言わなかった。
思いっきり首を上下に振りたかったけど、それも我慢した。
「じゃ、じゃあ私これから買い物行ってくるね」
カップラーメンばっかり食べてたなら冷蔵庫に食材は全然入ってないだろうし。
「待って、絢ちゃん」
家を出ていこうとした私を晶くんが引き止める。
「荷物持ちに魁吏を連れていって」
「え!?」
「はあ!?」
あまりにも予想外すぎる提案に、私と黒江さんの声が重なる。
「冷蔵庫何も入ってないから、結構な量になると思うし」
「それくらい、一人で持てるよ!」
「そんなに気を遣わないで。魁吏への罰として荷物持ち、ね?」
ね?じゃないよ!
気を使ってるわけでもないし。
黒江さんと二人なんて気まずいof気まずいでしかない!
「じゃあね〜、いってらっしゃい」
「おい、晶っ」
「晶くん!」
「魁吏、絢ちゃんを置いて帰ってきたらもう一発ゲンコツだからね?この機会に謝って仲直りしてください」
笑顔でそう言いながら晶くんはゲンコツを作る。
ひえっ・・・。
笑顔のはずなのに、いや笑顔だからこそ怖い。
黒江さんも同じことを思ったのか、苦々しく舌打ちをする。
こうして私達は半ば無理矢理晶くんに送り出されてしまった。
「ハァ〜・・・」
な、なんと大きなため息。
どれだけの肺活量なんだ。
ツッコむところはそこじゃないか。
「・・・早く行くぞ」
「え?」
頭をガシガシと掻いて、黒江さんは歩き出した。
「お前が早く買い物を終わらせたらその分早く家に帰れるんだろーが」
「あ、そうですね。はい」
黒江さんに追いつこうと、少しだけ早足で歩く。
初めてって言えるほど長い間一緒にいたわけじゃないけどね。
一方の黒江さんは面倒くさそうな顔で「はいはい、すいませんでした。これで満足ですかぁ?」となんの誠意も感じられない謝罪をする。
コイツ、絶対反省してないな・・・。
直後に晶くんが黒江さんの頭に割と強めのゲンコツを一発。
おお、私がずっとやりたかったことを代わりにしてくれた。
「痛ってえな。何すんだよ」
「ごめんな、絢ちゃん。この反省していないバカには後でキツく言っておくから」
「あ・・・いや、私も言い過ぎたところはあるし。こちらこそごめんね、晶くん」
「いや、今のは明らかにコイツが悪かったから」
私もそう思います。
とは、言わなかった。
思いっきり首を上下に振りたかったけど、それも我慢した。
「じゃ、じゃあ私これから買い物行ってくるね」
カップラーメンばっかり食べてたなら冷蔵庫に食材は全然入ってないだろうし。
「待って、絢ちゃん」
家を出ていこうとした私を晶くんが引き止める。
「荷物持ちに魁吏を連れていって」
「え!?」
「はあ!?」
あまりにも予想外すぎる提案に、私と黒江さんの声が重なる。
「冷蔵庫何も入ってないから、結構な量になると思うし」
「それくらい、一人で持てるよ!」
「そんなに気を遣わないで。魁吏への罰として荷物持ち、ね?」
ね?じゃないよ!
気を使ってるわけでもないし。
黒江さんと二人なんて気まずいof気まずいでしかない!
「じゃあね〜、いってらっしゃい」
「おい、晶っ」
「晶くん!」
「魁吏、絢ちゃんを置いて帰ってきたらもう一発ゲンコツだからね?この機会に謝って仲直りしてください」
笑顔でそう言いながら晶くんはゲンコツを作る。
ひえっ・・・。
笑顔のはずなのに、いや笑顔だからこそ怖い。
黒江さんも同じことを思ったのか、苦々しく舌打ちをする。
こうして私達は半ば無理矢理晶くんに送り出されてしまった。
「ハァ〜・・・」
な、なんと大きなため息。
どれだけの肺活量なんだ。
ツッコむところはそこじゃないか。
「・・・早く行くぞ」
「え?」
頭をガシガシと掻いて、黒江さんは歩き出した。
「お前が早く買い物を終わらせたらその分早く家に帰れるんだろーが」
「あ、そうですね。はい」
黒江さんに追いつこうと、少しだけ早足で歩く。