【絢花side】
目を覚ませば、電気もつけていないのに部屋の中が明るかった。
カーテンの隙間からは、朝の穏やかな日の光が差し込んでいる。
・・・・・・朝だ。
朝が、来てしまった。
そっか、昨日私あの後泣き疲れちゃって眠ってたんだ。
ああ、私、ダメダメだな。
ご飯も作らないで、寝ちゃってたんだ。
ご飯は私が作るって、同居を始めたときに言い出したのは私なのに。
こんなんじゃ、私人として幻滅されちゃう。
ずっと硬い床で寝ていたから、体のあちこちが痛い。
部屋にある時計で現在時刻を確認したら、午前六時を少し過ぎたところだった。
こんなに寝たのは久しぶりじゃないかな。
スマホの内カメラで今の自分の顔を確認すると、それはそれはひどい有り様だった。
いっぱい泣いたから、目元は腫れているし顔色だって悪い。
人様にはとてもじゃないけど、見せられない状態。
・・・シャワーでも浴びよう。
昨日あのまま寝ちゃったせいでお風呂に入れてなかったし、何よりこのなんとなく気持ち悪いものを水で綺麗さっぱり洗い流したい。
そう思って、私は着替えの衣服を諸々もってそーっと静かに部屋を出た。
日曜のまだ早い時間だし、魁吏くんも晶くんも寝てるだろう。
起こさないように、静かにしなきゃ。
そんなことを、この時の私は考えていた。
だから、この後、私は重大なミスをしてしまったのだ。
足音を立てないように、階段を下りる。
共有スペースに入って奥のドアを開いて、脱衣所に入って電気をつける。
自分の部屋の照明よりも、若干白めの清潔感のある色の照明の光が寝起きの目に突き刺さった。
・・・まだ朝だし、日光も小窓から入ってくるし、電気をつけなくてもいっか。
ぼんやりとした脳みそでそんなことを考え、ぱちりと電気のスイッチをOFFにした。
脱衣所の鏡でもう一度、改めて自分の顔を見てみる。
「・・・・・・ははっ」
こんな顔、魁吏くんに見られたら嫌われちゃうな。
涙の跡が何筋か、頬で乾いている。
目だって、心なしか充血しているように見えた。
これ以上自分の顔を見ていられなくて、ふいっと鏡から目をそらす。
・・・早く、シャワーを浴びよう。
全部、全部全部流しちゃえ。
ぱさり、と上下の服を脱いで洗濯籠に入れる。
なんだか無性にお腹の底がむかむかして、いつもより乱雑に洗濯籠に放り込んだ。
必然的に、私は下着だけの姿になった。
そこで、事件は起こったんだ。
目を覚ませば、電気もつけていないのに部屋の中が明るかった。
カーテンの隙間からは、朝の穏やかな日の光が差し込んでいる。
・・・・・・朝だ。
朝が、来てしまった。
そっか、昨日私あの後泣き疲れちゃって眠ってたんだ。
ああ、私、ダメダメだな。
ご飯も作らないで、寝ちゃってたんだ。
ご飯は私が作るって、同居を始めたときに言い出したのは私なのに。
こんなんじゃ、私人として幻滅されちゃう。
ずっと硬い床で寝ていたから、体のあちこちが痛い。
部屋にある時計で現在時刻を確認したら、午前六時を少し過ぎたところだった。
こんなに寝たのは久しぶりじゃないかな。
スマホの内カメラで今の自分の顔を確認すると、それはそれはひどい有り様だった。
いっぱい泣いたから、目元は腫れているし顔色だって悪い。
人様にはとてもじゃないけど、見せられない状態。
・・・シャワーでも浴びよう。
昨日あのまま寝ちゃったせいでお風呂に入れてなかったし、何よりこのなんとなく気持ち悪いものを水で綺麗さっぱり洗い流したい。
そう思って、私は着替えの衣服を諸々もってそーっと静かに部屋を出た。
日曜のまだ早い時間だし、魁吏くんも晶くんも寝てるだろう。
起こさないように、静かにしなきゃ。
そんなことを、この時の私は考えていた。
だから、この後、私は重大なミスをしてしまったのだ。
足音を立てないように、階段を下りる。
共有スペースに入って奥のドアを開いて、脱衣所に入って電気をつける。
自分の部屋の照明よりも、若干白めの清潔感のある色の照明の光が寝起きの目に突き刺さった。
・・・まだ朝だし、日光も小窓から入ってくるし、電気をつけなくてもいっか。
ぼんやりとした脳みそでそんなことを考え、ぱちりと電気のスイッチをOFFにした。
脱衣所の鏡でもう一度、改めて自分の顔を見てみる。
「・・・・・・ははっ」
こんな顔、魁吏くんに見られたら嫌われちゃうな。
涙の跡が何筋か、頬で乾いている。
目だって、心なしか充血しているように見えた。
これ以上自分の顔を見ていられなくて、ふいっと鏡から目をそらす。
・・・早く、シャワーを浴びよう。
全部、全部全部流しちゃえ。
ぱさり、と上下の服を脱いで洗濯籠に入れる。
なんだか無性にお腹の底がむかむかして、いつもより乱雑に洗濯籠に放り込んだ。
必然的に、私は下着だけの姿になった。
そこで、事件は起こったんだ。