キラキラした思い出に包まれた夏休みが終わって、二学期が始まった。
花火大会での告白を経て、見事に私と魁吏くんはカップルに。
念願の、魁吏くんの彼女になれたわけだけど・・・。
「う~ん・・・」
「何、そんな暗い声して」
「絢花ちゃん、何か悩み事ですか?なんでも相談してみてください」
昼休みに、里穂と椿ちゃんと中庭でお弁当を食べていたときにふと出てしまった声を二人に拾われてしまう。
うつむいていた顔をあげると、里穂と椿ちゃんが私の顔を覗き込んでいた。
うっ、顔面偏差値の暴力。
里穂が前髪を切ったことによって露わになった椿ちゃんの美しすぎる御尊顔は、一瞬でクラスメイトの好奇・好意の的となった。
まあ、半分予想はしていたんだけどね。
女の子たちは、椿ちゃんのことを取り囲んで、椿ちゃんのことをもてはやしていた。
『十朱さん、そんなに美人だったの!?』
『お肌、綺麗!なんの化粧水使ってるの?』
うんうん、その気持ちわかるよ!
本当に、この世のものとは思えないくらいの美しさだよね!
男子は男子で、ちらちらと椿ちゃんのことを見ながらひそひそ内緒話。
『あんなの、このクラスにいたっけ?』
『何て名前?』
『十朱椿、だって』
『可愛すぎんだろ・・・』
『桃瀬に続いて、レベル高すぎ』
『桃瀬は黒江のものだって諦めてたけど、十朱さんならワンチャン・・・』
話している内容はよく聞き取れなかったけど、絶対椿ちゃんのことだよね!
「絢花?どこ見てんのよ」
「あ、ごめんごめん」
ぼーっと今日のことを思い出してて、一人の世界に入っちゃってた。
「それで?何で悩んでるの」
「・・・魁吏くんは、本当に私のことが好きなのかな・・・」
「は!?」
「ええ!?」
思い切って相談してみると、二人とも驚いたような顔をして目を見開く。
魁吏くんのことが好きなるまで、ちゃんと誰かに恋したこともなかった私の恋愛経験はもちろんゼロ。
魁吏くんの恋人になりたいとは、思っていたけどいざ付き合うと何をしたらいいのか皆目わからない。
だから、電子書籍で恋愛小説や少女漫画を読んで恋人とは何かについて勉強してみたんだけど・・・。
「そ、その私、魁吏くんと恋人がやるようなことなんにもしてないなって思っちゃって」
小説や漫画では付き合った二人は、すぐにキスとか、その・・・それ以上のこともしていた。
花火大会での告白を経て、見事に私と魁吏くんはカップルに。
念願の、魁吏くんの彼女になれたわけだけど・・・。
「う~ん・・・」
「何、そんな暗い声して」
「絢花ちゃん、何か悩み事ですか?なんでも相談してみてください」
昼休みに、里穂と椿ちゃんと中庭でお弁当を食べていたときにふと出てしまった声を二人に拾われてしまう。
うつむいていた顔をあげると、里穂と椿ちゃんが私の顔を覗き込んでいた。
うっ、顔面偏差値の暴力。
里穂が前髪を切ったことによって露わになった椿ちゃんの美しすぎる御尊顔は、一瞬でクラスメイトの好奇・好意の的となった。
まあ、半分予想はしていたんだけどね。
女の子たちは、椿ちゃんのことを取り囲んで、椿ちゃんのことをもてはやしていた。
『十朱さん、そんなに美人だったの!?』
『お肌、綺麗!なんの化粧水使ってるの?』
うんうん、その気持ちわかるよ!
本当に、この世のものとは思えないくらいの美しさだよね!
男子は男子で、ちらちらと椿ちゃんのことを見ながらひそひそ内緒話。
『あんなの、このクラスにいたっけ?』
『何て名前?』
『十朱椿、だって』
『可愛すぎんだろ・・・』
『桃瀬に続いて、レベル高すぎ』
『桃瀬は黒江のものだって諦めてたけど、十朱さんならワンチャン・・・』
話している内容はよく聞き取れなかったけど、絶対椿ちゃんのことだよね!
「絢花?どこ見てんのよ」
「あ、ごめんごめん」
ぼーっと今日のことを思い出してて、一人の世界に入っちゃってた。
「それで?何で悩んでるの」
「・・・魁吏くんは、本当に私のことが好きなのかな・・・」
「は!?」
「ええ!?」
思い切って相談してみると、二人とも驚いたような顔をして目を見開く。
魁吏くんのことが好きなるまで、ちゃんと誰かに恋したこともなかった私の恋愛経験はもちろんゼロ。
魁吏くんの恋人になりたいとは、思っていたけどいざ付き合うと何をしたらいいのか皆目わからない。
だから、電子書籍で恋愛小説や少女漫画を読んで恋人とは何かについて勉強してみたんだけど・・・。
「そ、その私、魁吏くんと恋人がやるようなことなんにもしてないなって思っちゃって」
小説や漫画では付き合った二人は、すぐにキスとか、その・・・それ以上のこともしていた。