ー10ヶ月前ー

「ラプラス様ラプラス様、あの忌まわしき悪魔を消し去る方法を教えてください。私があの子達を守るために、あの忌まわしき悪魔に罰を与えてやってください………」
「か、母さん」
「!どうしたの、リオ」
「これ、近所の人にもらったんだ。あとでみんなで食べよ」
「そうね。美味しくいただきましょ」
















あぁああああぁぁああぁあああぁぁあぁああぁあああぁああぁぁああぁああぁああぁぁぁあああ
















「逃げろ!!」

とりあえず、大声を出していたのは覚えている
母さんが、血のついた包丁を持ってアタシ達のところへ迫ってきた

「千里!美桜を連れて外に!」
「わ、わかった!」

2人が逃げたことを確認して、アタシは母に怒鳴った

「何でこんなことしたんだ!いくら父さんが憎いからって殺すのは違うだろ!」
「違うわ。殺さなければならなかったの。殺さなかったら、私たちはずっと悪魔に苦しめられたまま……」

悲しい顔をした母はすぐに笑顔になった

「でもラプラス様が示してくれたわ。私たちはみんな死ぬべきだって」
「ンなの間違ってる!目を覚ませよ母さん!」
「お母さん!!」

突然、逃げたはずの美桜が母さんに抱きついた

「美桜!だめだ!離れろ!!」

千里も叫んで止めた

「お母さん、お腹すいた…!ご飯また一緒に食べたい…!」
「そうね。でももうそんなこと感じなくていいのよ」
「やめろ!!」

ザクッ____

「……!」
「美桜ーー!!!!!」

警察「警察だ!通報した男の子は君かな?」
「は、はい、そうです」

千里が通報してくれたおかげで、母さんの動きを止めることができた