「す、すみません、つい…」

「つい、じゃないですよ」

えへ、と苦笑いをするとため息がふってきた


「兄ちゃんユルは?」

「るせ、お前は早く風呂入れ」

「ぎぃゃぁ!」

楽しそうに声を上げながら棗くんから逃げる尊くん


「ふふっ…」

「どうしました?実乃梨先輩」

さりげなくお盆を持ってくれた

片手で、


「いえ、仲良しなんですね」

「まさか」

大げさに肩をすくめた棗くんに再び笑みを零す


「あれ?イオ兄?誰この子?」

「!!??!!??」

突然目の前に顔が現れた


横からにゅっと伸びてきて、私と棗くんを交互にみている