「雨止むまで寄ってきます?」
 
「っ…」

「親に聞いてみてください、雨宿りしてくるって」

「ぁぅ。はい」


お母さんからの返信はすぐに帰ってきて、もちろん“了解~”



「どうぞ」

「お、お邪魔します…」

「……そこ僕の部屋なので入って待っててください」

「あ、はい」


棗くんの部屋に恐る恐る足を踏み入れる

綺麗に整頓された部屋


壁には一面マンガが並べられていた


「ほぉ…」

知っているマンガばかりでキョロキョロと視線を動かす


って!