「やった!」

「もぅ……」

「楽しみにしてますね、頑張りますっ」

「はい、どうか琴羽に迷惑掛けないよう頑張ってください」

「そーじゃないんだけどなぁ…」


悔しそうに髪をかきあげた“棗くん”


「あ、帰りちゃんと送っていきますね」

「さっき聞きました」

「ははっ、素直じゃありませんね」

「………」


肩を揺らした“棗くん”から目をそらし、唇をとがらせる


なんだか嬉しそうな“棗くん”を見てると、こっちも嬉しくなりそうだった