「行きましょう」

「………ぅ……」

「唸ってても進みませんよ?」

「……分かってますっ」


「実乃梨先輩、今日も部活来てくれますか?」

こちらを見ずに前を見たまま訊ねられた


「ぁ…ぅ……ん…」

「来てください」

「なん…で?私なにもしてないよ?」

「実乃梨先輩見てるだけでやる気出てくるので」

「なにそれ……」


「来てくださいね、?」

「ぅ……は……かっ、考えときますっ」

思わず頷きそうになってしまった


ダメダメっ…帰り暗いんだからっ…

「僕が送っていきますよ」