「おまたせしました」

少し大きな袋を持って出てきた伊織くん


「何買ったのー?」

振り返り、首をかしげる

「内緒です」

「じゃあ、ユルちゃんに聞く」


そう言って笑いかけると「聞かないでください」と眉を下げた


「ふふ」

「もう満足ですか?」

「うん、満足っ」


「じゃあ、帰りましょうか」

「はいっ」


水族館から出て、電車に乗る