「?
……………つきましたよ、熱帯魚コーナー」

「っ!ほんとだっ」

伊織くんの手を握ったまま駆け寄る

だから、当然伊織くんもついてくる


「手、離していいですよ?
歩きにくくないですか?」

「っ…
わ、私が繋いでたいので…」


離そうとした手を引き寄せる

恥ずかしくて俯く私の頭に大きな手のひらが乗っかった


「可愛すぎっ…」

「ぅ…………」

「……まぁ、それなら遠慮なく」

する、と手を絡められ、伊織くんとくっつく


「恋人つなぎ」

ふふ、と笑う伊織くんにぶわぁとものすごく顔が熱くなる