~*~*

「柴先輩っ」

「ひゃぁ!?」

「お、いい声出しますね」


なんとかばれる前に帰ろうと正門まで行ったがそこには“棗くん”が待ち構えていた


「………」

「耳赤いですね、どうかしました?」


…………


顔を見るとこの間のことが思い出されてしまう


「……さ、さようなら、部活お疲れ様でしたっ」

大きく頭を下げ、きびすを返して走る



「っ!!」

「捕まえました」

「つ、捕まえないでください…」

「なんでですか?この間のお礼したいんですけど」


私の腕を掴み、首をかしげる“棗くん”