「……たの、しみです」

「ほんとですか?」


「ほんとです
…………だって、で、デート初めてですもん」

伊織くんをちら、と見て呟く


「はぁそれは反則」

「…………早く行きましょう!遅刻する!」

今度こそ嫌な予感がし先を指さす


「そうですね、早いとこ学校行きましょう
…………僕が手を出す前に」

ぼそっと呟いた伊織くん


「?」

聞き取れなくて首をかしげるけど特に何事もなかったかのように歩き出してしまう


「伊織くん、」

「はい?」

「本当に、楽しみだね」

その隣に並んでそう笑いかけた