〈英輔side〉


実乃梨の眠る部屋を覗く



「棗の話ばっかりしやがって…」

醜い嫉妬だと分かっている


さっき、意味分かんないことを口走ったのもそのせい



「はぁ……」

リビングに戻り、頭を抱える


俺の前だと警戒心0なところを見ていると俺は意識されていないんだろうな


実乃梨はかわいいから告白とかされそうで不安だったけど

あの静かな性格のおかげでそれはあまりなかったらしい


俺の知ってる限り