「えいちゃんケチ」

「お前さ、忘れたの？俺はライバルだって」


「？うん、なつ、伊織くんにも伝えたよ？」

「はぁー、そうだった、お前は鈍感なんだった」

「どん、かん…？」


お茶碗を運ぶえいちゃんの後を追いかける


今日は、うちのお母さんが帰りが遅いからえいちゃんの家でご飯を食べている

えいちゃんのお母さんも遅いらしく、久しぶりの二人きり



「もういいよ、実乃梨に理解は求めてないから」

突き放すような言い方に口を閉じる


「えいちゃん…」

こちらに顔を向けずリビングに歩いて行くえいちゃんにくっついて歩く