「ねぇ、実乃梨先輩」

「な、何もいわないでっ…」

机の上を手のひらで隠して棗くんに目を向ける


「ふはっ……」


「笑わないでよ…」

おなかを抱えて笑う棗くん

そうとうツボにはまってしまったのだろうか



「だって……ふはっ……やば…」

「っ~~、もうっ…」


涙を拭きながら、目を細めてしきりに笑っている



「あー、ごめんなさい、こっち向いてくださいよ」

いつまでも笑っているから棗くんからふい、と顔をそらしたらポンポンと頭を撫でられた


ここは、棗くんのお部屋

きょうは、テストが近いからって一緒にお勉強をすることになったんだが………