「え、待て待て!もう一回言って?」
「………も、もうやだ…」
目を輝かせる琴羽から逃げるように机に突っ伏す
「えっと、名前の知らないそのなんとかさんにキス……された?」
「わっ、わざわざ言い返さないでっ…恥ずかしっ……」
「ははっ、どこの誰よそいつ、」
「目、座ってる」
「当たり前だよ?なんで一発殴ったりしなかったのよー!」
「コワい、琴羽コワい」
拳を作り、突き上げる琴羽に割とマジで伝える
「あ、そうそう、今日は逃げないでよ?」
「え、な、ななんで…?」
「実乃梨が来てくれるなら行くっていうサボり魔がいるの、お願いっ!」
両手を合わせてお願いしてくる琴羽はそうしたら断らないって知ってる
しばし、考え込むように唇をとがらせてから、人差し指をことはに突きつけた
「今日だけね…」