「だって僕、実乃梨先輩しか見えてませんもん」

極上の言葉をかけられ、唇がくっついた


「んっ……」

状況を理解した私は慌てて目を瞑る


ふっ、

と棗くんの笑みが聞こえたような気がした


「ふっ……んぅ……」

さっきと違って、すぐには離れてくれない


恥ずかしくて棗くんのシャツを握る


頬に添えられた指が微かに動いたような気がして、目を開ける


「んっ……ぅ…」

年下とは思えない色っぽい瞳と目が合った


息を呑み、再びギュッと目を閉じる