~*~*

「せんぱーい」

そんなことがあったのだ


とにかく、試合が近いからって髪の毛が黒くなっていた

トレードマークのベージュの髪が黒く反射している


「うぅ……」

「どうしたんですか?」


「あのっ…「伊織くんバイバーイ」」


「あ、うん………「すみません、先に帰ります…」」

棗くんが私から目を離した隙に走って逃げた


自分の中のモヤモヤが正体不明できもちわるかった



「はぁ……」

家に近い公園のブランコに座り、俯く