「仲良いですね」



「どこがですか?、ウ煩わしいですよあいつら」


「とか言いながら優しい目、してますよ?」



ため息をついた棗くんにふふっと笑いかける


私が抱えていたボードを受け取った棗くんが笑った


「っ……どうしたんですか?」

「そんなこと初めて言われました」


「そうなんですか」



「実乃梨先輩は、本当によく人のこと見ていますね」

「っぅ……そんな、なことないですよ…?」

「じゃあ、僕だけトクベツ?」

「違いますっ」


「即答
…」

「ぁぅ、違います、えっと……んぅ……そう言う意味じゃ…」

眉を下げた棗くんに慌てて言葉を探す