~*~*


「あ、今朝の人だ」

なんとか部活に連れて行かんとする琴羽から逃げて電車待ち


そんなときに声をかけられ、肩を揺らす


恐る恐る顔を上げると

「っ!?どうしたんですかっ」


唇を端が切れた今朝の人が


慌てて近寄ってそこに触れる


「大胆ですね」

「ちっ…ちがっ………と、とりあえずこっち来てくださいっ」

笑みがふってきて、恥ずかしくて顔に熱が集まる

それを見られないように俯いてとりあえず引っ張る



「ねぇ、どこ連れて行くんですかー?」