「お、かだくんのいも、うと…」

「そうですよ」


帰り道、並んで歩く棗くんから衝撃的な事実を告げられた


「ぁぅ……」

「ゆうと仲良しなんであいつ」


俺とも距離近いんです


ははっ、と髪を揺らして笑う棗くんに嘘はなさそう


「……そ、う、なんですかあ…」

「僕は嬉しかったですよ?先輩が嫉妬してくれたみたいで」

「っ…!」


「それに」

横から、つん、と頬をつつかれる


「先輩と付き合えましたしね」

「っ…!」