「へぇ、それで?」
「?それで…?」
いちごミルクのパックのストローをくわえたまま、琴羽を見つめる
「名前よ、聞かなかったの?」
うん、と頷くとはぁ……と大きくため息をつかれてしまった
「馬鹿ね、どうせあの時の人だったんでしょ」
ツン、とおでこを小突かれ目を見開く
「私に隠し事は無用、何でもわかるんだから」
「なんで…?」
「だって、実乃梨が男の人の話なんて滅多にしないし、」
「それだけ?」
「………それに、実乃梨声フェチでしょ?」
「っ!!なにそれ、それが理由っ…!?」
ふふ、と笑いながら言われて、顔を赤くする
そんなこと言ったことない……!